縁をみつける

【栃木県宇都宮市】人生を豊かにする想像力、その源は “体験”!山村園長の採用面接のヒミツ(ちょっぴり)公開

学校法人金子学園 まこと幼稚園

山村達夫園長

 

理事長兼園長 山村達夫

1964年1月31日生。Educarealize Group(エデュケアライズグループ)のCEOであり、学校法人金子学園の理事長、まこと幼稚園の園長も務めている。大学や短期大学で講義もしており、専門としている分野は“教育経営”“幼児教育”“障がい者福祉”。自身が学生のころは、中国哲学を学んでいた。現在はDIY(おしゃれな日曜大工)が趣味で、園には多くの作品が設置されている。職員室の棚も山村先生の手作りで、先生たちからは「アンティーク調でおしゃれだし、使いやすい」と、好評。メダカの育成にも熱心で、順調に増殖中とのこと。園の環境も整う、一石二鳥の趣味である。

 

 

目次
満月はウミガメの卵
天狗風
Makoto Art Hallway
先生たちの“想像力”
あなたを商品に例えると?
経験と体験

 

 

満月はウミガメの卵

 

想像力は人生を魅力あるものにする
物理学者 アルベルト・アインシュタイン

 

保育所や英会話スクール、障がい者支援施設、介護施設など幅広い事業に取り組んでいるEducarealize Group(エデュケアライズグループ)は七つの法人を合わせた総称。そのうちの一つ、学校法人金子学園が運営する幼稚園が、このグループの始まりともなる「幼稚園型認定こども園まこと幼稚園」である。

 

遊具で遊ぶ子どもたち

 

そんな、まこと幼稚園では子どもたちの“想像力”を育む教育を行っている。冒頭のアインシュタインの言葉は、山村園長の座右の銘だ。自身の人生にも通じる“想像力”の重要性を、山村園長は次のように語る。

 

「思考力には2種類あります」
論理的に物事を考えるための“論理的思考力”と、想像力を働かせる“拡散的思考力”。前者の“論理的思考力”とは、学校教育の中で培われていくものだ。園児たちが成長していくにつれて、向上していくものともいえる。

 

一方で“想像力”とは、成長していくにつれて、減退していく能力だといわれている。「想像力に満ちた幼児期は、いわば“ファンタジーの世界”に生きている」

 

では、どのように子どもたちの“想像力”を引き出しているのか。

 

例えば、カリキュラムの一つである、ヴァイオリン演奏の練習時。「かえるのうた」を演奏するとなれば、子どもたちには、カエルの姿や鳴き声を想像させる。発表の前には「聞いてくれる人のことを思って、演奏しようね!」と園児に呼びかける。

 

山村園長は「ただ、上手に弾けるようになることが目的ではないんです。どんな活動でも、それを通して、“想像力”を育み、誰かの“感動”を作り出すことを目的としてほしいんです」と語り、笑顔を浮かべた。

 

以前は、希望する園児とその保護者を連れて、静岡県浜松市の中田島へ行き、ウミガメの卵を探して掘り出し、保護する活動や、ふ化させた赤ちゃんカメを海に戻す取り組みに参加していたという、まこと幼稚園。

 

ウミガメの卵を見つけた園児

 

ある年の海からの帰り道、1人の園児がふと空を見上げると、そこには大きな満月が浮かんでいた。真ん丸の満月を指さしてその子は言う。「お月さまって、ウミガメの卵みたいだね!」と。

 

「体験が目の前の事実と結びつき、子どもの頭や心に何かがひらめいた瞬間だと思う」と、山村園長は園児の“想像力”を楽しみ、心を弾ませながら当時の情景を語ってくれた。

 

そして、「見たり、聞いたりしたことが想像力につながっていく。だから、体験することが重要なのである」と教えてくれた。山村園長は“人生で最もハッピーな時間を過ごせる場所”と、まこと幼稚園を表現するのだった。

 


天狗風

 

山村園長の幼少期をさかのぼる。

 

幼稚園や保育園には通っていなかったという山村園長の楽しみは、近所の友人と遊ぶこと。子どもたちの朝は早く、集合は日が昇り始める午前5時。紙飛行機をつくって飛ばしたり、ベーゴマを回したり。ひとしきり遊んだ後は、友達の家で朝ごはんをご馳走になって、また遊びに行く。そんな、子ども時代を過ごしていた。

 

自然と触れ合う園児たち

 

山村園長が生まれ育った埼玉県秩父市には“テング(天狗)祭り”という、伝統的な祭りがあった。「僕のルーツになっている体験です」と語り始める。

 

“テング祭り”は、小学1年から中学3年までの男児が中心となり、山の神である天狗を祀る行事だ。子どもだけで山へ入り、木材を切り出して、“天狗小屋”と呼ばれる小屋を作る。藁や竹、藤づるを使って、15人程度の子どもが入るような大きな小屋を、1~2か月かけて建てる。完成した小屋の中で子どもたちは菓子を食べながら語らい、その後、小屋は燃やしてしまう。燃えた木を、火災除けとして玄関に飾っておくのだ。

 

子どもたちが作るものは、小屋だけではない。“天狗の枕”や“大天狗”と呼ばれる、高さ8メートルほどの三角錐形の建物も作らなければならない。

 

ある年、この“天狗の枕”を面倒がって作らなかったことがあった。すると、あたりを巻き込むように強い風が吹き、天狗小屋の屋根が吹き飛ばされた。山の中を吹き抜けたその風を感じ、山村園長は自然の驚異を知った

 

現在、“テング祭り”は少子化のあおりを受けて、すたれてしまった歴史の一つとなっている。しかし、山村園長の体験は、まこと幼稚園の教育として今も受け継がれている。

 

チューリップに水をあげる園児たち

 

まこと幼稚園の園児は、母体となるEducarealize Group(エデュケアライズグループ)が所有する里山の林を探索したり、ジャガイモを収穫したりする。ホタルの繁殖を助けるために、幼虫の放流なども行う。2009年から始まった“自分の花を咲かせようプロジェクト”では、夏にはヒマワリ、春にはチューリップを育て、命の尊さを教えている。

 

ヒマワリを育てる園児

 

山村園長は、子どもたちが自然と触れ合うことにより、心にある思いやりの種を培い、花を咲かせる未来を願っている。

 


Makoto Art Hallway

 

一周ぐるりと歩いて回ることができる“回廊式”を取り入れている園舎の廊下。壁には、約30点の美術作品が常設されており、まるでそこは小さな美術館のようだ。

 

「牛乳を注ぐ女」オランダの画家ヨハネス・フェルメール作

 

「子どもたちにとって、意味のある作品を飾っている」という山村園長は、それぞれの作品から学び取ってほしいと考えている感性について語ってくれた。

 

「ひまわりと天使」影絵作家の藤城清治氏作

 

職員玄関を入ってすぐに目に入るのは、影絵作家の藤城清治氏作「ひまわりと天使」だ。鮮やかな色彩が印象的な作品で、中央にあるグランドピアノを囲むように満開のヒマワリが描かれており、子どもたちが取り組んでいる“自分の花を咲かせようプロジェクト”のヒマワリを連想させる

 

ヒマワリの上には、天使たちが楽しそうに飛び回ったり、楽器を演奏したりしている様子が描かれている。「植物の芽吹きが嬉しいことだと感じられる心」をやしなってほしいと、想いを込める。

 

植物が育つように願う園児たち

 

作品によっては、子どもたちに接する先生に対する想いを込めた作品もある。日常的に触れることができる美術作品から、園児や先生たちはいったい、どのようなことを感じているのだろうか。

 

そんなことを想像し、物思いにふけるこの時間すら、Makoto Art Hallwayの狙い通りなのかもしれない。

 


先生たちの“想像力”

 

毎月の職員会議に参加しているという山村園長。子どもたちに教えているように、先生たちにも“想像力”を求めている。しかし、ファンタジーの世界で生きる子どもたちに求めるそれとは、いささか異なるものである。

 

園の先生は日頃、園児だけでなく、保護者や他の先生など、多くの人と接する機会を持っている。そんな中で山村園長が求めることこそが、“想像力”である。「人との関係性をとらえていく上でも、相手の背景を考えることは大切」と語る山村園長。

 

職員室で団らんする先生たち

 

「現代社会では見えないものに価値をつけて、形作ろうとする傾向がある。しかし、目に見えないものを、そのままの状態で“感じ取る力”が大切なのではないかと思うのです」

 

そう続ける山村園長の目はまっすぐで、目に見えないものを見ようとする姿勢を、体現しているように感じた。

 


あなたを商品に例えると?

 

自己肯定感とは、平たくいえば、自分に対する自信の量。しかしそれは、「欠点がない」ということを表しているわけではない。自分の“好き”や“得意”をどれだけ知っているか、また、その特徴をどれだけ素直に受け入れることができるかが肝になる。すなわち、「自身をどれだけ知っているか」ということが、自己肯定感の本質なのではないか。

 

園児と遊ぶ先生

 

まこと幼稚園の採用では、そんな“自己肯定感の高さ”、すなわち自己理解の程度を探る。

 

「やってみましょう」

 

取材時に突如始まった、山村園長との模擬面接。久しぶりに感じる面接特有の緊張感に、ライターの手には汗がにじみ、鼓動が早くなるのを感じていた。※以下「」・・・山村園長、『』・・・園むすびライター

 

「コンビニやスーパーを利用することはありますか?」
『はい、あります』
「そこにはお菓子や生鮮食品、総菜など、様々な商品が陳列されています。あなたをその商品に例えるならば、具体的に何ですか?」
『…そうですね、飲料水。ジュースかなと、思います』
「もっと具体的に言えますか?」
『そうですね…メロンソーダ!…ですかね』
「メロンソーダ、いいですね。それではなぜメロンソーダを選んだのか、教えてください」
『(割愛)』
「じゃあ、そのメロンソーダいくらですか?」

 

ライターは正直、思っていた。「これは、面接…なのだろうか」と。これが、心理テストのように思えたからだ。しかし、山村園長に伝えると「そう思いますよね」と意味深な笑みを浮かべていた。

 

これが、自己肯定感をはかる、山村園長流の心理テスト・・・面接である。

 

園児と向き合う先生の姿

 

他にも特徴的な質問を様々用意しているようで、まこと幼稚園の面接を受けることで自己理解が深まっていくのではないかとすら考えてしまった。

 

そんな、まこと幼稚園の採用試験には特徴がもう一つある。ピアノの試験がないことだ。山村園長は「ピアノが弾けないなら、太鼓でも何でも叩けばいい。重要なことは、子どもたちがリズムをとることができるかどうかである」といい、茶目っ気のある笑顔を見せてくれた。

 

山村園長は続けて、「ダンスや絵が“好き”なのであればそれをすればいい。まこと幼稚園では、“得意なこと”ではなく“好きなこと”を生かしてほしい」という。「“得意”ではなく、“好き”。これは大事なことですよ」と念押しをして、また、にっこりしていた。

 


経験と体験

 

「人生は体験」という山村園長は、次のように語る。

 

体験してみて、初めて分かることがある。
もしくは、分からないということを知る。

 

しかし、人は頭の中で経験することもできる。
想像力を使うことで。

 

人生とは、その“経験”と“体験”を繰り返していくもので、それが子どもの成長にもつながっていく。

 

風船を空に飛ばす園児たち

 

そんな子どもたちの成長は、保護者の幸せにもつながるという山村園長。「子どもの変化に気づくことが、保護者や先生の幸せだ」と話していた。

 

そしてその変化を作っていくことこそ、先生の役目なのである。「先生の仕事とは、子どもの未熟なところに変化をもたらしていくことである。そしてそれを、幼児教育と呼ぶ

 

山村園長は最後にそう言って取材を締めくくり、子どもたちに向き直るのであった。

募集要項

園の概要

法人名
学校法人金子学園
園名
まこと幼稚園
所在地
320-0856 栃木県宇都宮市砥上町330-71
連絡先

028-648-2757

園公式ホームページ
https://makoto.ed.jp/

採用

採用担当
石塚雅美(いしづかまさみ)・柴山明花音(しばやまあかね)
リクルートページ
園公式のリクルートページはこちら↓ 
https://makoto-recruit.jp/

施設概要

法人名
学校法人金子学園
園名
まこと幼稚園
代表者名
(ふりがな)
理事長兼園長 山村達夫 
(やまむらたつお)
住所
320-0856
栃木県宇都宮市砥上町330-71
電話番号

028-648-2757

園のサイトURL
https://makoto.ed.jp/
リクルートページURL
https://makoto-recruit.jp/
お問い合わせ先:
学校法人金子学園 / まこと幼稚園
TEL : 028-648-2757